2010.08.16 Mon
ころちゃん帰還
ころちゃんは病院の隅っこのケージの中でちっちゃくなっていた。

避妊手術完了。抗生剤は注射を打ってもらったよ。三種ワクチン打って、レボリューションしてもらって、爪切りしてもらって、血液検査は異常なし。猫エイズ&白血病陰性。

ケージからキャリーにスタッフさんが移してくれる時に、ころちゃんは必死にシャーシャー言って、オシッコ漏らして、スルリとケージから脱走!
スタッフさんは落ち着いてすかさずバスタオルで捕獲。
「大人しい、いいこですね。」
って言うから、
「え?これで?」
って答えたら、
「威嚇だけで攻撃はしないですから、いいこですよ♪」
って。
そっか。私も一人でキャリーからケージに移せるかな?
怖かったね。ごめんね。さぁ、お家に帰ろうか。
病院の近くでタクシーを呼んで、タクシーで快適に帰ったよ。
だって今日は超猛暑。こんな日に歩き&電車でキャリー持って帰るのはしんどいし、術後のころちゃんだって疲れちゃうもんね。
帰宅して、ちょり&ぴにゃを隔離してころちゃん部屋へ。
おびえてシャーシャー言ってるから、出来るだけ刺激しないように、キャリーを開けてケージの入り口から滑り下ろしちゃった。
すんなりはいかなかったけど、なんとか。
ころちゃんにご飯とお水をあげて、電気を消して。今日はゆっくり休んでね。
ちょり&ぴにゃはしきりに私のカバンの匂いを嗅いでいたよ。
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病院のワンコの匂いがついちゃったかもね。
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君達がころちゃんに再会するのは、まだ先だからね。気配だけ感じていてちょうだい。
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また、とうちゃんの部屋のドアが閉まってるのら。
↓ナンデ?ッてしてちょ♪↓

今日は一日中クーラーがついてたんでちゅ♪ひえひえサイコーでちゅ♪
ころちゃんを病院に預けた金曜日から今日まで、伝染病のことを色々考えちゃってたよ。
ネットで色々調べて、Cat-NetさんのHPを読んで納得したよ。
Cat-NetさんのHPはいずれ閉鎖されてしまうので、転載しておくことに。
↓
☆正しい知識
猫免疫不全ウイルス(FIV)はその名の通り、免疫不全を起こすウイルスで、人間の後天性免疫不全症候群(AIDS)の原因ウイルスであるヒト免疫不全ウイルス(HIV)と近縁関係にあるウイルスです。ただし、近縁関係といってもFIVは人間には感染しないので安心してください。
猫が感染すると長い年月を経て免疫の力が抑制され、いろいろな病原体に対し抵抗力が弱くなり、様々な病気にかかりやすくなります。そして末期の病気は人間のエイズによく似ているため、猫のエイズウイルスとも呼ばれます。
このため、人間のエイズと混同されたり、同居の犬や人間に危険があるのではないかという心配もよく聞かれますし、ひどいときには猫がエイズになったのは飼い主から移ったのではないかなどという噂が立つこともかつてはあったようです。
しかし現在は人間のエイズウイルスも猫のこのウイルスも遺伝子の比較ができるようになって、似てはいるが別のものであることがはっきりわかっています。
人間のエイズ患者もその多くが、輸血などで知らずに感染した、過去の医療被害者ですが、猫における感染は、やはり人間の作りだした異常な生活環境の被害者とも言えるでしょう。猫は過密からくる喧嘩が原因で感染することがほとんどだと言われています。
したがって、不幸にも感染した猫を、きたないもののように扱ったり、見捨てたりすること自体、人間の文化程度の低さを象徴する行動といえましょう。
このウイルスに関する限り、日本は世界一の汚染国です。
そしてその原因は、人間の密度、猫の密度、捨て猫の多さであることは明かです。文明国のはずの日本がこの不名誉な世界一を獲得したことで、われわれは猫とのつき合い方をもう一度考え直してみる必要があるでしょう。
☆症状
このウイルスは、陰で免疫機能を落とすという悪さをして、実際の病気の原因となっているのは、様々な日和見病原体と呼ばれるものです。日和見というのは、相手が強いときには何もしないが、弱くなったときにそれに乗じて悪さをすることからつけられた名前です。
たとえば人間のエイズ患者によく見られるニューモシスティス肺炎というのは、同名の日和見病原体が原因です。猫にはニューモシスティスは見られませんが、いろいろな細菌やカビ、原虫や寄生虫などが日和見病原体として知られています。
感染した猫は最初リンパ腺が腫れる程度の症状しか出さず、その後何年も無症状で健康に生活しています。そして感染してから何年も経って、いろいろな慢性の病気に悩むようになります。症状として、
•口の中や歯茎のただれ(慢性口内炎・歯肉炎)
•長く続くかぜのような症状(慢性上部気道炎)
•治りにくい傷
•持続して腫れたリンパ節
•慢性の下痢
•貧血
•やせ衰え(削痩)
•リンパ節の腫大
などがあります。
ただし、これらの症状は1つ1つは猫免疫不全ウイルスに必ずしも特徴的な症状ではなく、別の原因でも起こるので、これらが見られたからといって、エイズだとは安易に診断しないようにしてください。またこのウイルスに感染していることとエイズを発症しているということは全く別物です。感染していても何も症状を示さずに、長い期間生きている猫もたくさんいます。
•日和見感染を起こさせないためにも、感染猫は家の中で飼ってください。
☆感染
感染した猫の唾液や血液の中にはウイルスが存在して、それが他の猫の体内に入れば感染が成立します。どのような場合に起こるかといえば、喧嘩による咬み傷で、とくに咬む側の口が口内炎でひどく出血したりしていると、咬まれた猫には大量のウイルスが注射されたようになるので、かなり高率に感染します。
また喧嘩をせずに同居している場合には、なめあうくらいではほとんど感染しないことがわかっています。さらに雄雌が交尾しても感染しない場合が多く、感染した母親から生まれた子猫が感染していなかったという報告もあります。
したがって喧嘩を避けることで感染はほとんど防ぐことができそうです。
その他輸血による感染も過去にはありましたが、現在では検査もできるようになっているので、検査済みの輸血猫からならば安心です。このウィルスは喧嘩による咬傷が主な感染ルートと考えられますので、家の中だけで清潔な環境にいる猫には感染の機会はほとんどないといってよいでしょう。
☆治療
ウイルスを攻撃する治療法は現在研究途上で、実際に使えるものはありません。
発病した猫でも、全身の状態が悪くなければ、個々の日和見感染などに対して治療を行えば、寿命も延びることでしょう。
したがってまず猫が猫免疫不全ウイルスに感染しているかどうかを知っておくことが大切です。あらかじめ知っておけば、これから起こるかも知れないことも大体予測がつき、治療の先手を打ったり、手術が必要な場合でも細心の注意で望むことが可能だからです。
個々の慢性の病気に対して治療ができるのはエイズの前の段階のエイズ関連症候群(ARC)の時期までで、その後もっと激しい免疫不全が起こってエイズになってしまうと、治療は困難です。病気を進行させないためにも早めな処置が大切です。
☆予防
いちばん簡単で、またいちばん難しい方法、それは猫を外に出さないことです。
外にいる野良猫は、地域によっても違いますが、約5-10%はウイルスをもっていると考えてよいでしょう。咬まれればほとんど感染しますのでこの数字がそのまま、猫を外に出した場合の危険率になります。
危険を減少させる方法は、猫に喧嘩をさせないことです。
それには雄猫の去勢、雌も避妊手術が第一でしょう。
また外の猫を家で飼うことにした場合には、家に入れる前に血液検査を受けるべきです。
野良猫の猫免疫不全ウイルス感染は、家になついてきた猫でよく発見されます。これは実はなついたのではなく、調子が悪くて餌を探すのがめんどうになり、人間になついてくる場合が多いからです。そして調子がもっと悪くなって病院につれてこられる例が多くあります。
このウイルスに対する消毒は比較的簡単です。
•石鹸でも
•アルコールでも、
•熱湯でも
•日光消毒でも、
何でも効果があります。
一般にはほかのウイルスも殺すいちばん強力な消毒薬として、ブリーチ(洗濯用ハイターなどの塩素系漂白剤)が使われます。
☆おまけ:エイズが恐くて猫が飼えるか!
猫を外に出すこと自体、相当の危険を背負っていることを知っていますか?まず交通事故、迷子、喧嘩、拾われる、その他もろもろあります。ですからこれらの危険に比べて、猫免疫不全ウイルスに感染すること、そして感染した何%かの猫がエイズにまで進行することは、大した問題ではないでしょう。
また家の外が猫過密の状態でなければ、感染の危険性も非常に少ないと思われます。
外の猫の平均寿命は、室内飼育の猫に比べ、はるかに短いことが知られています。やはり若いときに雌を求めて放浪したり、交通事故に遭ったりすることが多いからでしょうか。
エイズという病気は、何年もかかってだんだんに免疫が障害されてゆく病気なので、交通事故で死んでしまうほうがむしろ先かも知れません。
猫にとって良い環境に引っ越すか、家の中で十分な愛情をもって猫と同居するか、頭の痛い問題ですね。
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猫白血病ウイルス感染症
☆症状
猫白血病ウイルス(FeLV)という名前から想像できるとうり、白血病の原因となりますが、白血病よりむしろ多いのは、貧血や免疫力の低下、流産、腎臓病など様々な病気です。このようにいろいろな病気の原因になるため、特に若い猫の死亡の原因として重大なウイルス感染症です。ただし感染しても発病しなかったり、治ってしまう猫もたくさんいることも事実です。
このような性格のウイルスなので、症状といってもひとことでは言い表せません。感染して最初の1-2カ月は、熱が出たり食欲がなかったりというように他のウイルス感染と同じような症状ですが、重大な病気はもっと後になってから出ます。
•直りにくい慢性の病気、
•傷が治らない、
•常に病気がち、
•歯ぐきが白くふらつく、
などの症状がみられるのは明らかに重大な病気のサインです。病院で診察してもらい、このウイルスの検査を受けるのがよいでしょう。
☆伝染と発病
感染猫と同居していたり、長い時間一緒にいたりして、なめあうことによって感染します。したがって道ですれ違った程度では感染しない、比較的伝染力は弱いウイルスです。
また人間や、犬には感染しません。人間の白血病ウイルスとは全く別のウイルスです。
猫はこのウイルスに感染すると体の中の免疫と激しい戦いが起こり、免疫が勝つとウイルスは消えてしまい、免疫が効果的でないと持続感染というウイルスの居座り状態が作られます。これは感染したときの猫の年齢と深い関係があります。
生まれたてで感染するとほぼ 90%が持続感染になり、このような猫は発病しやすく、若いうちにほとんど死んでしまいます。ところが離乳期を過ぎて感染した場合は約50%しか持続感染になりませんし、1歳以上の猫では10%しか持続感染になりません。
したがって自然に治ってしまう猫がかなり多いということです。感染した猫を発見する血液検査で4カ月以上続けて陽性の場合、持続感染と判定され、そうなるとウイルスは一生消えない可能性が高いとされています。しかし、持続感染していても健康で何も症状も出さない猫や、突然ウイルスが消えてしまうものもいるので、家の中で飼い、定期的に病院で診察を受けましょう。
いろいろな病気が起こるにしても、治療には早期発見が大切です。
☆予防
感染源と接触させないというのが、最も有効な予防です。
その為には、家から出さないようにしなければなりませんが、色々な理由から外に出るようになった猫を飼育されている場合は、ワクチン接種をお勧めします。但しワクチンの効果は100%と言う事はあり得ませんのでワクチン接種のつどウィルスに感染していないかどう検査する必要があります。これに対し室内飼育のみで他の猫と接触する事がなければ予防効果は100%です。
又、感染した猫は唾液の中にウイルスを出すので、同居していて常になめ合っていれば感染することがあります。家の中に猫白血病ウイルスに感染した猫がいる場合にはワクチン接種をするか部屋を分けたりする必要があるでしょう。
猫白血病ウィルスワクチンについて
一昨年と今年になってあいついで「FeLVワクチン」が発売されFeLVの予防が出来るようになりました。
現在日本で発売されているFeLVワクチンは2種類で一つは、白血病ウィルスの一部分を抗原として用いるサブユニットワクチンと言われるものと、もう一つは、全ウィルス成分を不活化したいわゆる不活化ワクチンと言われるものとがあります。
副作用については、3種混合ワクチンと同様です。
◎どのような猫が接種した方がよいのでしょうか?
猫同士、接触する可能性のある猫は接種をお勧めします。
(日)外に出る猫。
(月)室内飼育でも白血病ウィルス陽性の猫と同居している場合。
(火)外から猫が入って来る事がある場合。
◎接種しなくてよい場合はあるのでしょうか?
他の猫とまったく接触する事がなく完全に室内で飼育されてる猫。
◎接種プログラムはどのようにしたらよいのですか?
初回の接種年齢は、生後2ヶ月以降です。
まず、接種前にすでに猫白血病ウィルスに感染していないか検査します。
陰性なら第1回目の接種をします。
1ヶ月後に2回目のウィルス検査をします。
陰性なら第2回目のワクチンを接種します。
もし検査で陽性の場合は、接種しません。
猫が他の猫と接触する可能性のある間は、毎年1回追加の接種を行います。
追加接種の際も必ずウィルス検査します。
ウィルス検査→陽性→ワクチン接種なし
↓
陰性
↓
第1回目ワクチン接種
↓(1ヶ月後)
ウィルス検査→陽性→接種中止
↓
陰性
↓
第2回目ワクチン接種
◎何故、ワクチン接種毎にウィルス検査をするのでしょうか?
現在使用されているいかなるワクチンにも予防効果が100%のワクチンはありません。予防効果が1年間もたなくて効果が切れたところで感染するかもしれません。ワクチン接種の時もしFeLV陽性になっていた場合は、ワクチン本来の効果は期待できません。もし陽性になっていたらその時点で、接種は中止した方がいいでしょう。
☆治療
血液検査の結果猫白血病ウイルスに感染していると判定された場合には、体の中で目には見えない障害が起こり始めている可能性があります。外に出て悪い病気を拾ってこないように、また他の猫にウイルスをうつさないように、家の中で生活させてください。
治療としてウイルスを打ち負かす治療法はありませんが、ウイルスは裏で暗躍しているだけで、現在の病気には直接原因ではい場合も多いので、そのような場合には現在の病気に対する治療で、状態がよくなることもあります。白血病があれば人間の場合と同じような化学療法を行い、激しい細菌感染があれば抗生物質の投与を行うというように、個々の病気に対応した治療を行います。
ウイルスに感染しているから、白血病ウイルスだから、人間に移るとあぶないから、そんな無知な理由で治療をあきらめてはいけません。猫にも治療を受ける権利があります。
☆おまけ:FeLVが恐くて猫が飼えるか!
現在ではウイルス検査もよく行われるようになり、多頭飼育のところでも猫白血病ウイルス感染を見ることは少なくなってきました。外を歩いている野良猫も、成熟したものはたいてい生き残った強い奴ですので、猫白血病ウイルスに感染している可能性は低いものです。
野良猫を検査すると感染しているものはたぶん2%位かそれ以下だと思われます。そして今いる飼い猫が1歳以上の成猫だとすると、感染しても持続感染になる率は10%以下です。
すなわち感染猫と出会う確率x持続感染になる確率は0.02x0.1=0.002すなわち0.2%とずいぶん低いことがわかります。そしてその猫が運悪く感染した場合白血病になる確率は20%程度とすると、外に行ってウイルスをもらって、それが持続感染になって白血病になる確率は、さらに0.2をかけて0.0004 となってしまいます。
ただし家の外の病原体は猫白血病ウイルスだけではなく、もっと危険なものも沢山あることを忘れないでください。
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猫伝染性腹膜炎
☆症状
猫伝染性腹膜炎(FIP)は同名のウイルスが原因で起こる伝染病で、名前の通り腹膜炎を起こして腹に水がたまるもの、また胸に水がたまり呼吸が苦しくなるものがあります。また水はたまらずに腎臓や肝臓にに硬いしこりができるものもあります。同時に元気、食欲はなくなり、熱の為にぐったりすることもしばしばあり、体全体としては痩せてきます。下痢が続くことや、肝臓や腎臓が悪くなることも多く、全身的な重い病気になり、死亡率は高いとされていますます。
病気が脳に起こると、マヒやけいれんなどの症状が出て、また眼に炎症が起こって濁ってくる場合もあります。
病院では、このような症状、血液検査、腹水などの検査、ウイルス抗体検査を総合的に判定して診断を行い、さらに全身状態を評価した上で治療が可能かどうか判断します。
☆伝染と発病
猫が集団で生活している場所には必ずといってよいほどこのウイルスは蔓延しています。したがって多くの猫がこのウイルスに感染するのですが、ウイルスに感染しただけでは発病しません。この病気は、ウイルスに対する異常なアレルギー反応が原因です。ほとんどの猫は感染してもウイルスを自分の力で殺してしまい、いつの間にか感染は終わってしまいます。
一部の猫だけがなぜ発病するのかはよくわかっていませんが、多分ストレスその他のファクターが一緒になって発病するのだろうと考えられています。ですからワクチンがない以上、猫を感染から守るのは事実上不可能で、むしろ過密や他のウイルス感染などのストレスを避けた飼育環境が大切です。外からの猫出入りがない家の中だけで飼っている猫ならば、毒力の強いウイルスとの接触は避けることができるでしょう。
猫がこのウイルスに感染したことがあるかどうかは、血液の抗体検査でわかります。抗体をたくさん持っている猫は現在ウイルスが体内にいる可能性があります。そのような猫はウイルスを便の中などに排泄している可能性も考えられます。
☆治療
本当に有効な方法がまだ見つかっていないので、症状を和らげる対症療法が主体となります。猫の体内のウイルス自体を殺す薬はないので、病気の進行を遅らせ、体内の炎症などによる猫の不快感をある程度改善することが治療の目的となります。
獣医師はそれぞれの場合に最も適切な治療法を選びますが、完治の為の治療ではないことを理解して下さい。また貧血や神経症状が進んだものでは、治療が特に難しいものと思われます。
☆おまけ: FIPが恐くて猫が飼えるか!
伝染性腹膜炎という恐ろしい名前の病気ですが、不幸にして発病する猫は、それまでの飼育環境など、いろいろのファクターを考えて見ると、やはりそれなりの発病要因があるようです。東京地方の猫は半数以上が血清検査でこのウイルスの感染が発見されますが、実際には全部猫伝染性腹膜炎を発病するわけではないのです。ほとんどの猫は血清検査を繰り返し行うと、ウイルスがなくなって抗体が消えて行ってしまいます。
それではどのようなことに注意したらよいのでしょうか。
まず猫白血病ウイルスなど他のウイルスに感染しないようにすることです。これには感染した猫と接触させないのが一番です。それから集団飼育の場合には、猫同士の関係からくるストレス、換気、過密、騒音など他のストレス要因も十分考慮します。
猫は本来集団で生活する動物ではないので、集団の中でのウイルスの広がり、集団の中でのストレスなど、どうもこの病気は人間が作り出したような気がします。たとえ外に出ている猫でも、のびのび暮らしているならばこの病気は非常に少ないと思われます。
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トキソプラズマ症(Toxoplasmosis)
動物から人間に感染する伝染病として有名です。トキソプラズマと呼ばれる原虫が原因の病気で、この原虫は多くの温血動物に感染しますが、猫科動物だけが便の中にオオシストと呼ばれる卵のようなものを排泄するので、特に重要視されています。
猫は感染したネズミなどの小動物や豚の生肉などを食べて感染し、感染後の1-2週間便の中にオオシストを排泄します。オオシストは土の中で数カ月生存して、その間に他の動物の口から感染します。感染した猫は無症状であったり、肺炎、肝障害、神経症状、眼症状、下痢など様々です。
•トキソプラズマ症の診断は主に血液検査によっておこないますが1回だけの検査でははっきりしないことも多いものです。
人間への感染は、豚の生肉を食べたり、猫の便中に排泄されたオオシストが口から入って起こりますが、大人では免疫抑制状態以外では症状はでることがありません。ただし、感染した母親から、胎盤を通して胎児が感染すると、激しい病気になることがあります。
したがって、妊娠中に初めてトキソプラズマに感染すると、胎児の死産、流産、脳水腫などの恐れがあります。しかしながら、過去に感染してしまっている女性の場合には、免疫ができているので、妊娠にはまず問題ありません。
人間が猫の便からトキソプラズマに感染するかどうかは疑問視されていますが、少なくとも可能性はないとはいえないので注意するに越したことはありません。妊娠している女性は、猫の便を片づけたりしないよう、また猫には生肉を与えたり、ネズミをとったりしないよう注意すればよいでしょう。
便の中のオオシストは、2日以上たたないと感染力を持たないので、放置しないで毎日片づければ安心です。便器の消毒を行いたい場合には熱湯消毒がよいでしょう。
•血液検査を行う場合には猫も人間も両方受けて、結果の判断は医師か獣医師にまかせましょう。
最後に注意をもう1度。トキソプラズマ症の予防には、猫以外の原因も大変重要です。豚肉にはよく火を通して調理してください。そして、便はすぐ始末するように心掛けて下さい。
蛇足:猫の便は生で口に入れるようなことはしないでください。
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